【Raspberry Pi Pico W】無線LAN機能の使い方完全ガイド

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【Raspberry Pi Pico W】無線LAN機能の使い方完全ガイド

ラズベリーパイのマイコンとして人気のRaspberry Pi Pico。2023年3月27日、待ちに待った新モデルRaspberry Pi Pico Wが日本で発売されました。

これまでのPicoは高性能で低価格だったものの、Wi-Fiが使えないという欠点がありました。今回の新モデルで、そんなPicoの使い勝手が大幅に向上しています。

この記事ではPico Wの魅力をお伝えするため、その特徴や使い方をわかりやすくまとめました。Pico W単体で完結する便利な使い方を5つ紹介しています。ひとつずつ実践していただければ、Wi-Fi機能を使いこなすための基礎的な部分がマスターできるはずです。

そぞら
そぞら

ぜひ最後まで読んで、新しいPico Wの世界を堪能してください。

チェックポイント

本記事はWi-Fi機能付きのPico WおよびPico WHの使い方を解説しています。Wi-Fi機能が付いていないPicoおよびPico Hを使用する方は、以下の記事をご覧ください。
≫【レビュー】Raspberry Pi Picoは何ができる?ピコとラズパイ 5つの違いを初心者向けに徹底解説

Picoは高性能なマイコン

はじめにPicoシリーズの特徴を解説します。すでにPicoを使ったことがある方は下のボタンを押して、説明をスキップしてください。

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Picoはマイコン=電子工作に特化

Picoとラズベリーパイ。どちらもRaspberry Pi財団が開発した基板で見た目も似ていますが、大きな違いがあります。

PicoとRaspberry Piの違いの図解

Picoは電子工作に特化したマイコン(マイクロコントローラー)です。ラズパイのようにOS(Operating System)を動かすことはできません。つまりPicoをパソコンのように使うことは不可能です。

電子工作はプログラムでパーツを制御すること

電子工作ではセンサーやモーターといった電子パーツを使って、独自の機能を持った作品が作れます。Picoにプログラムを書き込めば、接続した電子パーツを自在に制御できます。

例えば以下のような「人が通ったことを検知して照明のスイッチを自動で押す」といった装置も、手軽に作れるのが電子工作の魅力です。

単純な動きに見えますが、モーターを動かす角度や動作後の待機時間など緻密な調整が入っています。メイカー(独創的なDIYを楽しむ人)にとってはそこが腕の見せ所であり醍醐味です。

Picoで使える言語

プログラミング言語はMicroPythonまたはC言語が使えます。MicroPythonはマイコンを操作するための言語で、Pythonと同じ文法でプログラミングできます。

Picoとラズパイの使い分け

ラズパイにもGPIOピンが付いているため、電子工作は可能です。Picoでできることは、ほぼラズパイでもできます。しかし比較的シンプルな作品はPicoを使う方がスマートです

ラズパイに単純な仕事をさせるのはオーパースペックといえます。動作確認で使うならまだしも、長期間運用させると別の用途に使えず、もったいなく感じるからです。

低価格なPicoシリーズ

ラズパイは高額なため作品完成後に別のものが作りたくなったとき、一度分解して作り直すケースが多いです。一方Picoは低価格なので、複数購入して新しい作品を次々と作るといった用途に向いています。

参考価格特徴詳細

Rapberry Pi Pico
792円Wi-Fi機能なし
ピンヘッダーなし
詳細を見る

Raspberry Pi Pico H
979円Wi-Fi機能なし
ピンヘッダーあり
詳細を見る

Rspberry Pi Pico W
1,353円Wi-Fi機能あり
ピンヘッダーなし
詳細を見る

Raspberry Pi Pico WH
1,496円Wi-Fi機能あり
ピンヘッダーあり
詳細を見る

Wi-Fi機能の有無やピンヘッダーの有無で選択できます。ピンヘッダーが付いていると、電子パーツの接続が容易になります。

通販で購入する場合は、送料の安いスイッチサイエンスで購入するのがおすすめです。

ラズパイではなくPicoを使うメリット

低価格だから低品質とは限りません。Picoを使うメリットは次の6つです。

  • 低価格
  • 低消費電力
  • コンパクト
  • A/Dコンバーター内蔵
  • 起動が速い
  • 入手しやすい

事前に書き込んだプログラムを実行する場合、Picoの方が起動が速いです。ラズパイはOSを起動するのに時間がかかりますが、Picoは電源を入れると即座に立ち上がり、プログラムを実行します。電子部品を制御する目的には、Picoが最適な選択肢であると言えるでしょう。

Raspberry Pi Pico2秒
Raspberry Pi 4 Model B 30秒
Raspberry Pi Zero 2W42秒
起動時間の比較

ラズパイの起動時間はモデルやOSの種類、使用するmicroSDにより変わります。

そして今回、Wi-Fi搭載のPico Wが発売され、メリットは大幅に増えることになりました。

Picoとラズパイの違いについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
≫【レビュー】Raspberry Pi Picoは何ができる?ピコとラズパイ 5つの違い

Raspberry Pi Pico Wの特徴

普通のPicoと同じくRaspberry Pi財団が独自に開発したマイクロコントローラーチップのRP2040が搭載されています。

従来のPicoとの違いはWi-Fiが付いたことだけです。基本スペックは変わっていません。

裏面にはGPIOピンの名前が書いてあります。電子パーツを接続するときにわかりやすいです。

Raspberry Pi Pico Wのスペック

Pico Wのスペックを以下にまとめました。

CPUCortex-M0+ 133MHz × 2
RAM264kB on-chip SRAM
Flash メモリー2MB on-board Quad-SPI
無線LAN2.4GHz IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth開発途中
電源1.8~5.5V
USBmicro-USB
サイズ51mm × 21mm × 3.9mm
重量3g
発売日2023年3月27日
参考価格
(スイッチサイエンス)
1,210円

公式のプロモーション動画はこちらからご覧いただけます。

購入できるショップ

Raspberry Pi Pico Wは以下のショップで購入できます。Pico Wはとても小さな商品です。送料ができるだけ安いショップを選ぶことで、お得に購入できます。

ショップ名本体価格送料合計在庫
スイッチサイエンス 1,265 200円 1,465円
共立エレショップ 1,210円 280円 1,490
マルツ1,210円385円1,595円
千石電商 1,280円 350円 1,630
KSY 1,100円 550円 1,650円
秋月電子通商 1,200円 500円 1,700円
Raspberry Pi Pico Wの価格比較(2023.7)

パッケージは保管する

Pico Wのパッケージには技術基準適合認定に合格した証である技適シールが貼られています

Pico WはWi-Fiが使えるため、無線通信機器とみなされます。技適シールは捨てずに保管しておきましょう。技適シールは無線通信機器の正規品であることを示す重要な証拠となるからです。

Bluetooth機能はベータ版の状態

Pico WにはCYW43439というBluetooth対応の無線チップが搭載されています。しかし、2023年5月時点で、Bluetooth機能はまだ開発途中であり、SDK1.5.0で初めてサポートされたばかりです。今後のアップデートや開発を経て、より安定したBluetooth接続が実現されることが期待されています。

普通のPicoとPico Wの違い

Pico WのGPIOのピン配置は以下の通りです。普通のPicoとは一部割り当てが異なる部分があります。

Raspberry Pi  Pico WのGPIOピン割り当て

Picoの基板にはプログラムを介して制御可能なLEDが搭載されています。ただし、通常のPicoとPico Wでは、このLEDが接続されている位置が異なる点にご注意ください。

普通のPicoはCPUに直接つないでいるのに対して、Pico Wは無線チップ経由でCPUにつながっています。LEDを光らせるためのプログラムも違うので、注意が必要です。

無線機能でできること

Raspberry Pi Pico Wは無線LAN(Wi-Fi)と接続できます。無線機能を使ってできることは以下の通りです。

  • ネットワーク経由でPico Wに指令を送る
  • ネットワーク経由でPico Wの状態を確認する
  • WebサービスへPico Wの状態をアップロードする
  • インターネットから情報を取得する
  • ChatGPT APIを使ってAIロボットを作る

以下の事例では、電子ペーパーに時刻やビットコインの価格を表示しています。時刻はインターネットを経由して取得しているため、時刻合わせが不要で正確です。ビットコインの価格はコインチェックのAPIから取得しています。

また、話題の文章生成AIであるChatGPTを使ってAIロボットを作ることが可能です。

Raspberry Pi Pico WでChatGPT APIを使う方法は、以下の記事で詳しく説明してします。
≫ AIと電子工作の融合!Raspberry Pi Pico WでChatGPT APIを使用する方法

Raspberry Pi Pico Wの特徴はITエンジニアもりしーさんの動画で詳しく解説されています。

Raspberry Pi Pico Wの使い方(基礎編)

Picoを使ったことがある方はクリック

PicoはOSが利用できないため、単体ではプログラミングできません。Picoにプログラムを書き込む方法は以下の2つです。

【ラズベリーパイを使う場合】

Raspberry Pi OSにあらかじめインストールされているThonnyというソフトを利用します。ラズベリーパイを持っている方は比較的スムーズに環境構築できます。

【パソコンを使う場合】

ネット情報を調べながら作業をする場合は、動作の速いパソコンの方が快適に作業できるでしょう。パソコンでプログラミングをする場合、事前にThonnyというソフトのインストール作業が必要です。

本記事ではパソコンを使ってPico Wにプログラムを書き込む方法を解説します。

パソコンとPico Wを接続する

パソコンとPico Wの接続には以下のようなUSBケーブルを使います。

Pico WのBOOTSELボタンを押しながらパソコンと接続します。先にパソコン側を接続しておくと、ボタンを押しやすくなります。

チェックポイント

BOOTSELボタンを押しながら接続すると、Picoが外部ストレージとして認識されます。

RPI-RP2(D:)としてパソコンが認識します。

Pico WにMicroPythonのファームウェアを書き込む

Pico WでMicroPythonを使えるようにするために、まずファームウェアを書き込む必要があります。ファームウェアはPico Wを動作させるためのソフトウェアです。

パソコンが認識したRPI-RP2(D:)を開くと以下のように表示されます。

INDEXというファイルを開きます。

するとブラウザでRaspberry Pi財団のサイトが立ち上がります。

MicroPythonをクリックします。

画面を少し下にスクロールして、Raspberry Pi Pico Wと書かれたリンクをクリックするとuf2ファイルがパソコンにダウンロードされます。

ダウンロードしたuf2ファイルをRPI-RP2(D:)にドラッグアンドドロップします。

以上の操作でMicroPythonファームウェアの書き込みが完了しました。Pico Wはプログラムが書き込める状態になっています。

パソコンにThonnyをインストールする

Thonnyの画面

パソコンでプログラムを作成するための準備としてThonnyをインストールします。ThonnyはPythonプログラムを書くためのソフトです。Thonnyでは以下の4つの操作ができます。

  • プログラムの作成・編集
  • プログラムの実行
  • Picoへファイルの書き込み
  • Picoに保存されたファイルの管理

Thonnyはこちらのサイトからダウンロードできます。Raspberry Pi OSではあらかじめThonnyが使える状態になっているのでインストール不要です。

Windowsを使っている方はWindowsの部分をクリックして、インストールファイルをダウンロードします。

インストールしたファイルをクリックして実行します。

Install for me only (recommended)をクリック

しばらくNextを押していきます。

デスクトップ画面にThonnyのアイコンを設置したい場合はチェックを入れます。

Installを押すとインストール開始です。

インストールが完了したらThonnyを開いてみましょう。

Pico Wでプログラムを実行する準備

画面右下部分をクリックします。

Raspberry Pi Picoと記載された部分をクリックします。

以下のような表示になれば、プログラムの実行対象がPicoに切り替わっています。

Pico W本体のLEDをプログラミングで点滅させる

Pico Wの基板にはプログラムで制御できるLEDが付いています。まずはこのLEDを点滅させて、プログラムを実行するまでの手順を確認してみましょう。

以下のプログラムをコピーしてThonnyの画面にペーストします。

import machine
import utime
led = machine.Pin("LED", machine.Pin.OUT)
while True:
    led.on()
    utime.sleep(1)
    led.off()
    utime.sleep(1)

プログラムは以下の場所へペーストしてください。

チェックポイント

LEDを点滅させるためのプログラムは普通のPicoと同じではありません。基板上のLEDの接続方法が違うからです。普通のPicoはCPUに接続されているのに対して、Pico Wは無線LANのGPIOに接続されています。

実行する前にプログラムをPico Wに書き込みます

名前はmain.pyで保存しておきます。ファイル名の理由はあとで解説します。

プログラムが保存出来たら、実行ボタンを押してみましょう。

以下のようにLEDが点滅するはずです。

「main.py」は自動で実行される

一度パソコンからPico Wを外して、今度はBOOTSELボタンを押さずにパソコンにつないでみましょう。するとLED点滅が始まります。

今度は以下のようなACアダプターをPico Wに接続してみましょう。パソコンにつながっていなくても、LED点滅が実行されます。Pico Wにプログラムが書き込まれていることが確認できました

チェックポイント

Picoは電源供給時に「main.py」と いう名前で保存したプログラムを自動で実行します。

再度パソコンに接続してプログラムを編集する方法

Pico WのBOOTSELボタンを押さずにパソコンに接続したら、Thonnyを立ち上げます。

「main.py」のプログラムが実行されるので、停止ボタンを押します。

以下の表示が出れば接続成功です。

これで、プログラムの編集ができる状態になりました。

Raspberry Pi Pico Wの使い方(Wi-Fi編)

Pico Wの大本命であるWi-Fiを使っていきます。あらかじめ自宅Wi-FiのSSIDパスワードを調べておきましょう。SSIDは2.4Gのものが使えます。Pico Wは5GのWi-Fiに対応していません

Pico W本体のLEDをWi-Fi経由で操作する

先ほど点滅させたLEDをWi-Fiから操作してみましょう。

以下のコードをコピペしてください。10行目と11行目のYOUR NETWORK SSIDYOUR NETWORK PASSWORDの部分は自宅Wi-FiのSSIDとパスワードに変更する必要があります。

import time
import network
import socket
from machine import Pin

led = Pin("LED", machine.Pin.OUT)
ledState = 'LED State Unknown'

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'

wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

html = """<!DOCTYPE html><html>
<head><meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<link rel="icon" href="data:,">
<style>html { font-family: Helvetica; display: inline-block; margin: 0px auto; text-align: center;}
.buttonGreen { background-color: #4CAF50; border: 2px solid #000000;; color: white; padding: 15px 32px; text-align: center; text-decoration: none; display: inline-block; font-size: 16px; margin: 4px 2px; cursor: pointer; }
.buttonRed { background-color: #D11D53; border: 2px solid #000000;; color: white; padding: 15px 32px; text-align: center; text-decoration: none; display: inline-block; font-size: 16px; margin: 4px 2px; cursor: pointer; }
text-decoration: none; font-size: 30px; margin: 2px; cursor: pointer;}
</style></head>
<body><center><h1>Raspberry Pi Pico W</h1></center><br><br>
<form><center>
<center> <button class="buttonGreen" name="led" value="on" type="submit">LED ON</button>
<br><br>
<center> <button class="buttonRed" name="led" value="off" type="submit">LED OFF</button>
</form>
<br><br>
<br><br>
<p>%s<p></body></html>
"""

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    time.sleep(1)
    
# Handle connection error
if wlan.status() != 3:
    raise RuntimeError('network connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print( 'ip = ' + status[0] )
    
    
# Open socket
addr = socket.getaddrinfo('0.0.0.0', 80)[0][-1]
s = socket.socket()
s.setsockopt(socket.SOL_SOCKET, socket.SO_REUSEADDR, 1) 
s.bind(addr)
s.listen(1)
print('listening on', addr)

# Listen for connections, serve client
while True:
    try:       
        cl, addr = s.accept()
        print('client connected from', addr)
        request = cl.recv(1024)
        print("request:")
        print(request)
        request = str(request)
        led_on = request.find('led=on')
        led_off = request.find('led=off')
        
        print( 'led on = ' + str(led_on))
        print( 'led off = ' + str(led_off))
        
        if led_on == 8:
            print("led on")
            led.value(1)
        if led_off == 8:
            print("led off")
            led.value(0)
        
        ledState = "LED is OFF" if led.value() == 0 else "LED is ON" # a compact if-else statement
        
        # Create and send response
        stateis = ledState
        response = html % stateis
        full_response = 'HTTP/1.0 200 OK\r\nContent-type: text/html\r\n\r\n' + response
        cl.send(full_response)
        cl.close()
        
    except OSError as e:
        cl.close()
        print('connection closed')


参考にしたサイト:Raspberry Pi Pico W | Create a Simple HTTP Server

エラーが出る場合は一度Pico Wを取り外す

プログラムを実行します。以下のエラー表示が出る場合はPico Wを一旦パソコンから外して、接続しなおしてから実行してください。≫Pico Wを再接続する方法

IPアドレスを確認する

Wi-Fi接続が成功するとシェルに以下のような表示が出ます。

上の画像中の赤線部分がPico WのIPアドレスです。

チェックポイント

IPアドレスとはネットワーク内で自動的に割り振られた番号のことです。この場合はプライベートIPアドレスといい、自宅のネットワーク内での番号となります。IPアドレスを使ってPCやスマホからPicoにアクセスします。

IPアドレスの例

IPアドレスをブラウザのアドレスバーに入力してください。ブラウザはChromeでもEdgeでも何でも構いません。

すると以下の画面が表示されます。

LED ONLED OFFのボタンをクリックすると、Pico WのLEDが点灯したり消えたりします。Wi-Fiにつながっていれば、スマートフォンやタブレットのブラウザでも操作可能です。

温度センサーの数値をWi-Fi経由で確認する

Pico WのマイコンチップRP2040には温度センサーが内蔵されています。この温度をWi-Fiネットワーク経由で確認してみましょう。

温度取得の基本

温度センサーの数値を取得するプログラムは以下の通りです。

import machine
import utime
sensor_temp = machine.ADC(4)
conversion_factor = 3.3 / (65535)
 
while True:
    reading = sensor_temp.read_u16() * conversion_factor
    temp = 27 - (reading - 0.706)/0.001721
    temp = round(temp, 1)
    print(temp)
    utime.sleep(1)

実行するとPico Wの温度が1秒おきに表示されます。

IC内部の温度なので、室温より少し高めに表示されることが多いです。

温度をWi-Fi経由で見る方法

Pico Wの温度をWebページに表示させるプログラムは以下のようになります。

import time
import network
import socket
from machine import Pin

led = Pin("LED", machine.Pin.OUT)
ledState = 'LED State Unknown'

sensor_temp = machine.ADC(4)
conversion_factor = 3.3 / (65535)

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'

wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

html = """<!DOCTYPE html>
<html>
<head> <title>Pico W</title> </head>
<body> <h1>Pico W HTTP Server</h1>
<p>Hello, World!</p>
<p>%s</p>
</body>
</html>
"""

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    time.sleep(1)
    
# Handle connection error
if wlan.status() != 3:
    raise RuntimeError('network connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print( 'ip = ' + status[0] )
    
    
# Open socket
addr = socket.getaddrinfo('0.0.0.0', 80)[0][-1]
s = socket.socket()
s.setsockopt(socket.SOL_SOCKET, socket.SO_REUSEADDR, 1) 
s.bind(addr)
s.listen(1)
print('listening on', addr)

# Listen for connections, serve client
while True:
    try:       
        cl, addr = s.accept()
        print('client connected from', addr)
        request = cl.recv(1024)
        print("request:")
        print(request)
        request = str(request)
        
        reading = sensor_temp.read_u16() * conversion_factor
        temp = 27 - (reading - 0.706)/0.001721
        temp = round(temp, 1)
        temp = str(temp)
        
        # Create and send response
        stateis = "Pico Temp: " + temp
        response = html % stateis
        full_response = 'HTTP/1.0 200 OK\r\nContent-type: text/html\r\n\r\n' + response
        cl.send(full_response)
        cl.close()
        
    except OSError as e:
        cl.close()
        print('connection closed')

プログラムを実行してブラウザからアクセスすると、以下の画面が表示されます。Pico Wの温度が確認できます。

ページを更新すると最新の温度が表示されます。

LED操作と温度確認を同時にできるようにする

先ほどのLEDをブラウザから操作するプログラムと合体すると以下のようになります。

import time
import network
import socket
from machine import Pin

led = Pin("LED", machine.Pin.OUT)
ledState = 'LED State Unknown'

sensor_temp = machine.ADC(4)
conversion_factor = 3.3 / (65535)

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'

wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

html = """<!DOCTYPE html><html>
<head><meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<link rel="icon" href="data:,">
<style>html { font-family: Helvetica; display: inline-block; margin: 0px auto; text-align: center;}
.buttonGreen { background-color: #4CAF50; border: 2px solid #000000;; color: white; padding: 15px 32px; text-align: center; text-decoration: none; display: inline-block; font-size: 16px; margin: 4px 2px; cursor: pointer; }
.buttonRed { background-color: #D11D53; border: 2px solid #000000;; color: white; padding: 15px 32px; text-align: center; text-decoration: none; display: inline-block; font-size: 16px; margin: 4px 2px; cursor: pointer; }
text-decoration: none; font-size: 30px; margin: 2px; cursor: pointer;}
</style></head>
<body><center><h1>Raspberry Pi Pico W</h1></center><br><br>
<form><center>
<center> <button class="buttonGreen" name="led" value="on" type="submit">LED ON</button>
<br><br>
<center> <button class="buttonRed" name="led" value="off" type="submit">LED OFF</button>
</form>
<br><br>
<br><br>
<p>%s<p></body></html>
"""

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    time.sleep(1)
    
# Handle connection error
if wlan.status() != 3:
    raise RuntimeError('network connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print( 'ip = ' + status[0] )
    
    
# Open socket
addr = socket.getaddrinfo('0.0.0.0', 80)[0][-1]
s = socket.socket()
s.setsockopt(socket.SOL_SOCKET, socket.SO_REUSEADDR, 1) 
s.bind(addr)
s.listen(1)
print('listening on', addr)

# Listen for connections, serve client
while True:
    try:       
        cl, addr = s.accept()
        print('client connected from', addr)
        request = cl.recv(1024)
        print("request:")
        print(request)
        request = str(request)
        led_on = request.find('led=on')
        led_off = request.find('led=off')
        
        print( 'led on = ' + str(led_on))
        print( 'led off = ' + str(led_off))
        
        if led_on == 8:
            print("led on")
            led.value(1)
        if led_off == 8:
            print("led off")
            led.value(0)
        
        ledState = "LED is OFF" if led.value() == 0 else "LED is ON" # a compact if-else statement
        
        reading = sensor_temp.read_u16() * conversion_factor
        temp = 27 - (reading - 0.706)/0.001721
        temp = round(temp, 1)
        temp = str(temp)
        
        # Create and send response
        stateis = ledState + "<br><br>Pico Temp: " + temp
        response = html % stateis
        full_response = 'HTTP/1.0 200 OK\r\nContent-type: text/html\r\n\r\n' + response
        cl.send(full_response)
        cl.close()
        
    except OSError as e:
        cl.close()
        print('connection closed')

画面下に温度が表示されれば成功です。

応用編

僕はIPアドレスを手入力するのが面倒だったので、QRコードを表示して簡単に接続できるようにしました。QRコードの表示には、有機ELディスプレイ(OLED)を使用しています。

BOOTSELボタンを押してLINEにメッセージを送る

Pico WのWi-Fi機能を利用すれば、LINEへメッセージ送信することが可能です。Pico Wのボタンを使って呼び出しボタンを作ってみましょう。

LINE Notifyのトークンを取得する

メッセージの送信にはLINE Notifyという、LINEアプリに自動で通知を行うサービスを利用します。LINEアカウントを持っていれば無料で登録できます。登録時に発行されるトークンを保存しておいてください。

LINE Notifyの登録方法は以下の記事で詳しく解説しています。
≫【Python入門】LINEに自動メッセージを送る

BOOTSELボタンを読み取る

Pico Wに付いているBOOTSELボタンが押されたことをプログラムで読み取ることが可能です。

以下のプログラムを実行すると、BOOTSELボタンが押されたときにPico WのLEDが光ります。

import utime
    
while True:
    if rp2.bootsel_button() == 1:
        machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT).on()
    else:
        machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT).off()
    utime.sleep(0.1)

参考にさせていただいたサイト:BOOTSELボタンでLチカ【Raspberry Pi Pico W】 

Pico WからLINEメッセージを送る

まずMicroPythonでLINEに通知を送るためのモジュールを準備します。こちらのサイトが参考になります。

以下のプログラム(モジュール)をtiny_line.pyという名前で保存します。

import usocket as socket
import ussl as ssl

# ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
# ---- percent encoding
def RFC3986_encode(s):
    ret = ''
    bts = s.encode('utf-8')
    for c in bts :
        if c in range(0x30, 0x39 + 1) or \
           c in range(0x41, 0x5a + 1) or \
           c in range(0x61, 0x7a + 1) or \
           c in (0x2d, 0x2e, 0x5f, 0x7e):
            ret += chr(c)
        else :
            ret += '%%%02X' % (c)
    return ret

# ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
class tiny_line :
    def __init__(self, access_token, debug=False) :
        # パラメータチェック
        if type(access_token) is not str:
            raise ValueError("access key must be string")
        
        self.access_token      = access_token
        self.__DEBUG__         = debug

    def __debug_print(self, str) :
        if self.__DEBUG__ :
            print(str)
    
    def __makeRequestMessage(self, method, host, message) :
        method = method.upper()                                     # to upper
        
        # make request
        request = method + ' ' + host['endpoint'] + ' HTTP/1.0\n'   # HTTP/1.0 を指定するとChunked Transferにならないので、レスポンスが1行で済む
        
        # make message body
        body = 'message=' + RFC3986_encode(message)
        
        # make message header
        header  = 'Host: ' + host['host'] + '\n'                        \
                + 'User-Agent: micropython line Bot v0.1\n'             \
                + 'Accept: */*\n'                                       \
                + 'Authorization: Bearer ' + self.access_token +'\n'    \
                + 'Content-Type: application/x-www-form-urlencoded\n'   \
                + 'Content-Length: ' + str(len(body)) + '\n'
                # HTTP/1.0の場合は以下は要らない
                #+ 'Connection: close\n'                                 \

        # request message
        ret = request + header + '\n' + body + '\n'
        return(ret)
    
    def __sendmessage(self, host, msg) :
        sock = socket.socket()
        addr = socket.getaddrinfo(host['host'], host['port'])[0][-1]
        
        # connect socket
        sock.connect(addr)
        try :
            # SSL wrap
            ssl_sock = ssl.wrap_socket(sock)
            
            # send data
            ssl_sock.write(msg)

        except Exception as e:
            # エラーが発生したらクローズして上位へ例外通知
            ssl_sock.close()
            raise e
        # メッセージ本体を受信(とりあえず読み捨て)
        # 制限回数を超えた場合なんかはここでチェックが必要?
        rcv_line = b''
        while True :
            try :
                l = ssl_sock.readline()
            except Exception as e:              # エラーが発生したらクローズして上位へ例外通知
                ssl_sock.close()
                raise e
           
            if not l:                           # データがない → 終了
                break
            
            # 読み込んだデータをためる
            rcv_line += l
        
        # self.__debug_print("@@@@" + str(rcv_line))
        self.__debug_print("close!!")
        ssl_sock.close()
    
    # ######## notify API ################################
    def notify(self, msg) : 
        host = { 'host': 'notify-api.line.me', 'port': 443, 'endpoint': '/api/notify'}
        
        reqMessage = self.__makeRequestMessage('POST', host, msg)
        self.__debug_print('%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%')
        self.__debug_print(reqMessage)
        self.__debug_print('%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%')
        
        self.__sendmessage(host, reqMessage)

モジュールを保存後、以下のプログラムを実行するとLINEに通知が届きます。10行目のaccess_tokenの部分にLINE Notifyのトークンを入力してください。

from tiny_line import tiny_line
import urequests as requests
import network
import utime

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'

access_token    = 'トークンをここに入力'

wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    utime.sleep(1)
    
# Define blinking function for onboard LED to indicate error codes    
def blink_onboard_led(num_blinks):
    led = machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT)
    for i in range(num_blinks):
        led.on()
        utime.sleep(.2)
        led.off()
        utime.sleep(.2)
        
# Handle connection error
# Error meanings
# 0  Link Down
# 1  Link Join
# 2  Link NoIp
# 3  Link Up
# -1 Link Fail
# -2 Link NoNet
# -3 Link BadAuth        
    
wlan_status = wlan.status()
blink_onboard_led(wlan_status)

if wlan_status != 3:
    raise RuntimeError('Wi-Fi connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print('ip = ' + status[0])


# 初期化
tl = tiny_line(access_token, debug=True)
# メッセージ送信
tl.notify("Raspberry Pi Pico Wのボタンが押されました!")

本番用のプログラム

BOOTSELボタンが押されたときにLINEへメッセージを送るプログラムは以下のようになります。LINE Notifyのトークン入力はお忘れなく。

import utime
import urequests as requests
import network
import socket
from tiny_line import tiny_line

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'

#LINE token
access_token    = 'トークンをここに入力'
# 初期化
tl = tiny_line(access_token, debug=True)

wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    utime.sleep(1)
    
# Define blinking function for onboard LED to indicate error codes    
def blink_onboard_led(num_blinks):
    led = machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT)
    for i in range(num_blinks):
        led.on()
        utime.sleep(.2)
        led.off()
        utime.sleep(.2)
        
# Handle connection error
# Error meanings
# 0  Link Down
# 1  Link Join
# 2  Link NoIp
# 3  Link Up
# -1 Link Fail
# -2 Link NoNet
# -3 Link BadAuth        
    
wlan_status = wlan.status()
blink_onboard_led(wlan_status)

if wlan_status != 3:
    raise RuntimeError('Wi-Fi connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print('ip = ' + status[0])

last_state = 0

while True:
    current_state = rp2.bootsel_button()
    if last_state == 0 and current_state == 1:
        machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT).on()
        utime.sleep(0.5)
        machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT).off()
        tl.notify("Raspberry Pi Pico Wのボタンが押されました!")
        print("send")
        utime.sleep(2)
    last_state = current_state

参考にしたサイト:Raspberry Pi Pico W Wi-Fi Doorbell tutorial (HTTP requests & IFTTT)

インターネットから情報を取得する

Pico WはWi-Fiが使えるため、Web上で公開されているさまざまな情報を自動で取得できます。今回はビットコインの価格を取得して表示してみましょう。ビットコインの価格はコインチェックという仮想通貨取引所のAPIから取得します。

チェックポイント

APIとはApplication Programming Interface(アプリケーションプログラミングインタフェース)の略です。コインチェックのAPIでは、取引所の注文状況や取引の履歴などが、自動で取得しやすい形式で公開されています。APIを利用すれば、必要な情報を比較的簡単に取得できます

コインチェックのAPIから現在のビットコイン価格を取得するプログラムは以下の通りです。

import utime
import urequests as requests
import network

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'
wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    utime.sleep(1)
    
# Define blinking function for onboard LED to indicate error codes    
def blink_onboard_led(num_blinks):
    led = machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT)
    for i in range(num_blinks):
        led.on()
        utime.sleep(.2)
        led.off()
        utime.sleep(.2)
        
# Handle connection error
# Error meanings
# 0  Link Down
# 1  Link Join
# 2  Link NoIp
# 3  Link Up
# -1 Link Fail
# -2 Link NoNet
# -3 Link BadAuth        
    
wlan_status = wlan.status()
blink_onboard_led(wlan_status)

if wlan_status != 3:
    raise RuntimeError('Wi-Fi connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print('ip = ' + status[0])
    
#コインチェックのAPIのURL
url = 'https://coincheck.com/api/ticker'

#コインチェックのAPIからデータを取得
cc = requests.get(url).json()

#必要なデータを取り出して見やすくなるように加工する
cc_last = '{:,}'.format(int(cc['last']))

print("Coincheck 現在のビットコインの価格 =", cc_last, "円")

参考にしたサイト:【Python】ビットコインの価格を取得する(Coincheck編)

プログラムを実行すると、以下のように結果が表示されます。

ディスプレイに表示

別売りの有機ELディスプレイ(OLED)にビットコインの価格を表示させることも可能です。

参考までにコードを載せておきます。

import utime
import urequests as requests
import network
import machine
import ssd1306

sda = machine.Pin(0)
scl = machine.Pin(1)
i2c = machine.I2C(0,sda=sda, scl=scl, freq=400000)
oled = ssd1306.SSD1306_I2C(128, 64, i2c)

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'
wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

# Wait for connect or fail
max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('waiting for connection...')
    utime.sleep(1)
    
# Define blinking function for onboard LED to indicate error codes    
def blink_onboard_led(num_blinks):
    led = machine.Pin('LED', machine.Pin.OUT)
    for i in range(num_blinks):
        led.on()
        utime.sleep(.2)
        led.off()
        utime.sleep(.2)
        
# Handle connection error
# Error meanings
# 0  Link Down
# 1  Link Join
# 2  Link NoIp
# 3  Link Up
# -1 Link Fail
# -2 Link NoNet
# -3 Link BadAuth        
    
wlan_status = wlan.status()
blink_onboard_led(wlan_status)

if wlan_status != 3:
    raise RuntimeError('Wi-Fi connection failed')
else:
    print('Connected')
    status = wlan.ifconfig()
    print('ip = ' + status[0])

#コインチェックのAPIのURL
url = 'https://coincheck.com/api/ticker'

while True:
    cc = requests.get(url).json()
    cc_last = '{:,}'.format(int(cc['last']))
    print("Coincheck 現在のビットコインの価格 =", cc_last, "円")
    oled.fill(0)
    oled.text("BTC/JPY", 0, 5)
    oled.hline(0, 20, 128, 1)
    oled.text(str(cc_last), 30, 30)
    oled.show()
    
    utime.sleep(20)
    


Picoで有機ELディスプレイを使う方法は、以下のサイトで詳しく解説されています。
≫【Raspberry Pi Pico】OLEDディスプレイ(I2C)に文字を描画する方法【MicroPython】

インターネットから時刻を取得する

時刻同期を行うことで、センサーデータやログデータなどのタイムスタンプを正確に記録することができます。以下のコードはNTP(Network Time Protocol)を使用して時刻同期を行い、現在の日付と時刻を出力するものです。

import time
import network
import ntptime
import machine

#自宅Wi-FiのSSIDとパスワードを入力 
ssid = 'YOUR NETWORK SSID'
password = 'YOUR NETWORK PASSWORD'

# Wi-Fi設定 
wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)

max_wait = 10
while max_wait > 0:
    if wlan.status() < 0 or wlan.status() >= 3:
        break
    max_wait -= 1
    print('接続待ち...')
    time.sleep(1)

if wlan.status() != 3:
    raise RuntimeError('ネットワーク接続失敗')
else:
    print('接続完了')
    status = wlan.ifconfig()
    print( 'IPアドレス = ' + status[0] )

# 時間取得
timZone = 9
ntptime.host = "ntp.nict.jp"
ntptime.settime()
t0 = machine.RTC().datetime()
year = t0[0]
month = t0[1]
day = t0[2]
hour = t0[4] + timZone

# 24時を超えた場合、時間を調整し日を1日進める
if hour >= 24:
    hour -= 24
    day += 1

# 各月の日数
month_days = [31, 29 if year % 4 == 0 and (year % 100 != 0 or year % 400 == 0) else 28, 31, 30, 31, 30, 31, 31, 30, 31, 30, 31]

# 月を超えた場合、日を調整し月を1ヶ月進める
if day > month_days[month - 1]:
    day -= month_days[month - 1]
    month += 1

# 12月を超えた場合、月を調整し年を1年進める
if month > 12:
    month -= 12
    year += 1
        
print("{0}/{1:02d}/{2:02d} {3:02d}:{4:02d}:{5:02d}".format(year, month, day, hour, t0[5], t0[6]))

上記のコードを実行すると、現在の日付と時刻が出力されます。

このコードは、インターネットから現在の日時を取得し、日本の時間帯に合わせて日時を調整するものです。取得した時間は24時間を超えたら日付を1日進め、その日付がその月の最終日を超えたら月を1つ進めます。同様に、月が12を超えたら年を1つ進めます。最後に、調整した日時を「年/月/日 時:分:秒」の形式で表示します。

ピンヘッダーを取り付ければ可能性は無限大

Wi-Fiの便利さは偉大です。Pico W本体だけでも多くの楽しみ方があります。今回の記事ではPico W本体のLEDをWi-Fi経由で操作する方法やLINEへメッセージを送る方法を解説しました。

Pico Wには40か所の入出力があります。ここに別売りのピンヘッダーをはんだ付けすれば、さまざまな電子パーツを簡単に接続可能です。スマホからモーターを操作したり、センサーの値を通知をしたりと活用の幅が大きく広がります。

はんだ付けに自信がない方は、Raspberry Pi Pico WHというピンヘッダー付きのモデルを検討してみましょう。

コメント一覧

吉田 純造

きたな pico W
電子工作 最強ですね
楽しみです

返信する
Loja de futebol

I have to say that your attention to detail is truly impressive. Every aspect of your website is so well-crafted and thought-out, from the layout to the content to the images. It’s clear that you have a real passion for what you do, and it shows in every aspect of your work. Thank you for setting such a high standard for excellence!

返信する
おかのくま

とてもわかりやすい記事,参考になりました.ページ内で公開されているサンプルコードですぐにHTTPサーバ動作を確認することができました.ありがとうございます!

ところで.. Thonnyの場合,「print( ‘ip = http://‘ + status[0] )」のように,IPアドレス前に「http://」を足しておくとシェル表示内でハイパーリンクになってくれるようです.コピペの手間が減って便利です(^^)

先日,国内でも各社からの供給が始まったみたいなので,今後のユーザの拡大が楽しみです!

返信する
そぞら

ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございます。

Picoのボード上のLEDを点滅させることができたとのことで、大変うれしく思います。
読者の皆様に役立つ情報を提供できることが喜びであり、励みです。

またご質問やご意見がございましたら、いつでもお気軽にコメントください。

返信する
nanasshi

分かりやすい記事ありがとうございます。
インターネットから時刻を取得するプログラムで、以下のエラーが発生するのですが、どのようにすればよろしいでしょうか。

Connected
ip = 192.168.0.19
Traceback (most recent call last):
File “”, line 53, in
File “ntptime.py”, line 1, in settime
File “ntptime.py”, line 1, in time
OSError: -2

返信する
そぞら

ブログを見ていただきありがとうございます。

このエラーはネットワーク接続が不安定でNTPサーバに接続できないようです。

まず、49行目(while True:の前)にutime.sleep(5)を追加して、
5秒待ってからNTPサーバに接続するよう変更してみてください。

utime.sleep(5) # 5秒待ってからNTPサーバに接続
while True:
timZone = 9
ntptime.host = “ntp.nict.jp”
ntptime.settime()

またファームウェアに関して、古いものを使っている場合は、
最新のファームウェアをインストールしてみてください。

返信する
APR

色々マイコン関係の記事はありますが 経験者はともかく、初心者は記事を頼りに手探りで学習しています。
初心者向けの記事といいながら実は初心者の心を見事に折る記事が散見される中

こちらの記事は本当に初心者が見てもわかりやすく安定感があり、素晴らしいの一言です

返信する
そぞら

コメントをいただきありがとうございます。

私の記事が少しでもお手伝いできているとのこと、とても嬉しいです。
初心者向けに記事を書くのは難しい部分もありますが、読者の方々からのフィードバックを通じて
より良い記事作りに励んでいます。

「初心者が見てもわかりやすく安定感がある」との評価、大変励みになります。
これからも初心者の方が取り組みやすい内容を心掛け、皆様のお役に立てるような記事を提供します。

返信する
hiro

コメント失礼します。電子工作の初心者です
このブログを拝読しまして pico w のセットアップやサンプルプログラムを実行できるようになりました
いつもためになる記事をありがとうございます

ところで乾電池の駆動について質問です
ピンヘッダーをはんだ付けし、ブレッドボード上で単三乾電池 3 本を直列でプラスを VSYS (39) 、マイナスを GND (38) に接続したところ、ラズパイ本体から「ジー」という音が聞こえてきます
USB からの給電ではそういった音は聞こえてこないのですが、原因がわかりません
はんだ付けがうまくいってなくてそういう音が聞こえてくることがあるのでしょうか?
もし何かご存知のことございましたらご教示いただきたいと思いました
お忙しいところ大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします

返信する
そぞら

コメントありがとうございます。
接続方法は問題ないと思われます。調べたところ
ハンダ付けが不完全であったり、冷却が不十分だったりすると、
部品間の接続が不安定になり、ノイズが発生することがあるようです。
ハンダ付けの状態を再確認し、必要であれば修正してみてください。

返信する
hiro

はんだ付けは一筋縄ではいかないですね・・
お返事いただきありがとうございます!
これからも面白い記事を楽しみにしております!私もいろいろチャレンジしてみたいと思います!

返信する
Tatsuya.Maeda

通信初心者にて教えてください。
インターネットに接続せずに、ルータを経由してWifi端末同士での通信は可能でしょうか?
古いルータで”LEDのon/off+CPU温度取得”のPRG例で試したのですが、
PC側はルータに接続できるのですが、PICO側は接続エラーとなります。
原因は何でしょうか?

返信する
そぞら

返信が遅くなりまして申し訳ございません。

お問い合わせの内容についてですが、インターネットに接続せずに、ルータを経由してWifi端末同士での通信は基本的に可能です。
しかし、ご質問の通りRaspberry Pi Pico Wからルータへの接続がうまく行かないとのことで、その原因については以下の可能性が考えられます。

SSIDとパスワード: Raspberry Pi Pico Wで設定しているルータのSSIDとパスワードが正しいか確認してみてください。大文字・小文字の区別、スペル、スペースなど正しいか再確認ください。

Wi-Fi信号: Raspberry Pi Pico WがWi-Fiの信号範囲内にあることを確認してみてください。

ルータの設定: ルータが新しいデバイスの接続を許可する設定になっているか確認してみてください。また、ルータが2.4GHzのWi-Fiをサポートしていることも確認が必要です。Raspberry Pi Pico Wは2.4GHzのWi-Fiのみに対応しており、5GHzのWi-Fiには接続できません。

MicroPythonのバージョン: Raspberry Pi Pico WにインストールされているMicroPythonのバージョンが最新であることを確認してみてください。バージョンが古いか、ハードウェアとの互換性がない場合、接続に問題が生じることがあります。

これらの点をチェックしてみてください。
それでも問題が解決しない場合、具体的なエラーメッセージなどを教えていただけると、より具体的なアドバイスが可能となります。

返信する
shigezou

最近ラズパイを初め、参考にさせて頂いています。
Pico W本体のLEDをWi-Fi経由で操作する をしようとしたのですが以下エラーとなってしまいます。

MPY: soft reboot
Traceback (most recent call last):
File “”, line 41
IndentationError: unindent doesn’t match any outer indent level

これはどのようなエラーなのでしょうか。

返信する
そぞら

連絡が遅くなり申し訳ありません。

エラーメッセージによれば、「IndentationError: unindent doesn’t match any outer indent level」
という問題が発生しています。
このエラーは、Pythonのインデント(字下げ)が不正確であることを示しています。

具体的には、41行目でインデントが他の行と合っていない可能性が高いです。
Pythonではインデントが重要なので、この問題を解消するには以下の点に注意してください。

・タブとスペースを混用しない。
・同じブロック内のインデントは統一する。
コードを見直し、インデントが正確であるか確認してみてください。

返信する
shigezou

回答ありがとうございます。
勉強になります。
よく見ると39行目のスペースが1つ多くインデントが不正確でした。
LEDがスマホで点灯するようになりました!
嬉しいです。

返信する
eplusx

初心者にも大変わかりやすくて助かりました!

HTTPサーバの例など、無限ループするプログラムで停止したあともう一度実行するときにEADDRINUSEが出てしまうのは、KeyboardInterruptを捕まえてソケットを閉じてやるといいようです。

except KeyboardInterrupt:
s.close()
print(‘Freed the socket.’)
break

また、Visual Studio CodeでもMicro Picoというエクステンションを入れると似たような開発環境が手に入るようです。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=paulober.pico-w-go
ただターミナルでCtrl+CしてもKeyboardInterruptが投げられないので、その点はちょっと不便です。

返信する
そぞら

コメントいただき、ありがとうございます。

EADDRINUSEの件は、いろいろ試した結果、
s.setsockopt(socket.SOL_SOCKET, socket.SO_REUSEADDR, 1)
を追加することにしました。
socket.SO_REUSEADDR:というオプションを有効にすることで、
ソケットを閉じた直後でも、そのアドレスを再利用できるようです。

Thonnyの停止ボタンでプログラムを終了した場合でも、エラー回避できます。

自分も勉強になり、記事を改善できました。
ありがとうございました。

返信する
Tatsuya

7月にコメントさせていただいた者です。前回の問題はクリアできました。SSIDが5Gを指定していました。 ありがとうございました。
今回は、wifiを使い、PI4を主局としてPICOWを子局(複数)として主局よりコマンドを発行し、子局よりデータを受信したいのです。 RS485などのシリアル通信しか経験がないので、具体的な方法がわかりません。
できればご指導いただけませんか?

返信する
そぞら

前回のSSIDの5G設定の問題が解決してよかったです。

新しい質問に対して、Raspberry Pi 4(主局)とRaspberry Pi Pico W(子局)間での通信は、
ソケット通信を使うと良いでしょう。ソケット通信はWi-Fi経由でデータの送受信が可能です。

通常、Raspberry Pi Pico Wが「サーバー」役、Raspberry Pi 4が「クライアント」役になります。
Pythonの「socket」ライブラリを使えば、クライアントからサーバーへコマンドを送ることができます。

ぜひチャレンジしてみてください。

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Tatsuya

回答ありがとうございます。 ネットワーク通信の経験が無いので、通信規則からの勉強になりますが、教えていただいた「socket」ライブラリから挑戦してみます。

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Tatsuya

・すいませんが教えてください。
・pico-W同士で、一方はクライアント、もう一方はサーバとしてwifiルータ経由socket通信を行っています。
・1)5文字程度のデータをクライアントからサーバーに送信
・2)サーバーで受信して受領データをクライアントに送信
・3)クライアントでサーバーからの返信を受信
・いずれもsocketのクローズは無し。言語はmicropython
・1往復での処理時間を図ると250msec程かかっています。
・これが通常なのか?、もっと高速にするにはどのようにすればよいかアドバイスありましたらお教えください。

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そぞら

コメントいただきありがとうございます。
Pico W同士でのWi-Fiルーター経由のSocket通信において、処理時間が250ミリ秒かかっていることについてですが、
これは環境によりますが通常の範囲内と考えます。
特にWi-Fiの速度、ルーターの性能、通信の安定性などは処理速度に大きく影響するようです。
また、MicroPythonはC言語などの低レベル言語と比較して実行効率が若干落ちることがあり、
これが処理時間に影響を与える可能性があります。
しかし、高速化する方法については私の知識範囲を超えているため、具体的なアドバイスを提供することが難しいです。

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