【レビュー】Raspberry Pi Picoは何ができる?ピコとラズパイ 7つの違い

【レビュー】Raspberry Pi Picoは何ができる?ピコとラズパイ 7つの違い
  • Raspberry Pi Picoの使い方がイメージできない
  • 他のラズパイと何が違う?
  • 自分にも使いこなせるのかな?

こんな疑問にお答えします。

そぞら
そぞら

突然ですが、何も知らずにPicoを買うのは危険です。

「Raspberry Pi Pico」とラズベリーパイ全く別物です。Picoをラズパイだと思って買うと「こんなはずじゃなかった」と後悔するはず。

この記事では、Picoにできること・できないことについて詳しく解説します。この記事を読めば、どんな人がPicoを買うべきかが分かるはずです。

この記事の結論

Picoのコスパは最強です。電子工作に興味がある方には強くおすすめします。

Raspberry Pi Picoの個人的な評価は以下の通りです。

満足度
(5 / 5.0)
小ささ・軽さ
(5 / 5.0)
使いやすさ
(3 / 5.0)
コスパ
(5 / 5.0)
拡張性
(3 / 5.0)
電子工作向き
(5 / 5.0)

「Raspberry Pi Pico」はマイコン=電子工作に特化

一般的なラズパイがシングルボードコンピューターつまりパソコンであるのに対して、Picoはマイコン(マイクロコントローラー)です

Picoではパソコンのようにインターネットを見たり、officeなどの便利なアプリケーションを利用することはできません。

Raspberry Pi Pico外観表面
Raspberry Pi Pico外観裏面
CPUCortex-M0+ 133MHz × 2
メモリー264Kバイト
USBmicro-USB
サイズ51mm × 21mm
参考価格550円

Picoは電子工作に特化したアイテムで、PCとしては使えません超小型格安という特徴があります。電子工作とはLEDやモーターを繋いで制御させたり、センサーの信号を読み取ったりすることです。

40か所の汎用入出力端子

Picoの両サイドには40か所のスルーホールが取り付けられており、信号の入力信号の出力が可能です。ここにLEDやセンサー、スイッチ等の電子パーツを接続して制御できます。

入出力端子の配列は以下のとおりです。(公式サイトより)

Raspberry Pi Pico入出力端子の配列図
Raspberry Pi Picoピン配列

ラズベリーパイのピン配列とは違い、アナログ/デジタルコンバーター(ADコンバーター)やプログラマブルI/O(PIO)などの便利なインターフェースを備えています。

Pico電子工作実例

電子工作と言われてもよく分からないという方のために実例を紹介します。下記では超音波距離センサーを使い、測定結果を小型ディスプレイに表示させています。

超音波距離センサー使用例

センサーやディスプレイはプログラミングで制御します。

人感センサーとモーターを使えば非接触でトイレの水を流すことも可能です。

電子工作をするには次の知識が必要です。

  • 電子回路の知識
  • プログラミング
  • Picoの知識

電子回路は初心者にとって難しく感じると思います。僕も未経験から始めたのですが、本やネットの情報通りに部品を組み合わせていくうちにすぐに慣れました。最初は見よう見まねでも、自分が組んだ回路が思った通りに動いたときの喜びは格別です。ぜひ多くの方にこの感動を味わってもらいたいです。

あわせて見たい

Picoの基礎知識をYouTubeで学びたい方は、もりしーさんの動画がおすすめです。

ラズベリーパイとPicoの違い 「電子工作に特化、PCのような使い方はできない」

「マイコン」と言われれてもピンと来ない方もいると思いますので、ラズパイとの違いを説明します。

そもそも普通のラズベリーパイがよく分からないという方は、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
≫【徹底解説】ラズベリーパイでできること!活用事例5選

普通のラズベリーパイとの違いを以下にまとめました。

  • 電子パーツの制御に特化している
  • OSは無く、PCとして使えない
  • Wi-Fi、Bluetoothが使えない
  • 消費電力が小さいため単3電池2本で動作可能
  • ADコンバーター内蔵
  • プログラムで点灯できるLED搭載
  • とにかく小さい

PicoはPCとして使えない

ラズパイとの最大の違いはOSを入れることができない点です。このため、PCのようにインターネットを見たり、アプリケーションを使うことができません。

また、Pico単体でプログラミングすることはできないので、まずラズベリーパイやPCでプログラムを作り、そのプログラムを接続したPicoに書き込みます。

そぞら
そぞら

Picoでプログラムをするには、別のPCまたはラズパイが必要です。

Picoでプログラミングをするイメージ

Raspberry Pi Picoでプログラミングをする方法の図解

チェックポイント

OSが使えないことはデメリットとは限りません。ラズパイはOSを起動するのに時間がかかるのですが、Picoは電源を入れればすぐに起動します。電子部品を動かすだけの用途ならPicoが向いているといえます。

PicoはWi-FiやBluetoothが使えない

PicoにはWi-Fiが付いてないのでIoT的な使い方ができないという欠点があります。このためPicoだけで完結する使い方が向いています。例えば下記のように、センサーで人を検知したときにモーターを動かすなど。

Wi-Fi付のマイコンが欲しいという方は、Espressif SystemsというメーカーのESP32がおすすめです。Wi-Fiが使えると、Webサイトから情報を取得したり、サーバーを立てて別のデバイスから操作することもできます。

Wi-Fiが付いているだけで、活用の幅がグンと広がります。

1,200円前後で、リーズナブルなのも魅力です。

Picoは電池駆動ができる

Picoにmain.py」という名前でプログラムを保存すると、Picoを給電した時に自動でプログラムを実行できます。Picoは電池駆動ができるため、プログラムさえ書き込んでしまえばPico単体で動作できるのです。

Raspberry Pi Picoを電池駆動する使用例

PicoはADコンバーター内蔵

温度センサーなどは、温度を電圧値として出力します。このような電圧値はアナログ値であるためラズベリーパイで読み取るにはADコンバーターを使ってデジタル値に変換する必要があります。

一方、PicoにはADコンバーターが内蔵されているため、端子に直接接続して値を読み取ることができます。

Picoはとにかく小さい

ラズパイとPico 大きさの比較

Raspberry Pi PicoとRaspberry Piのサイズ比較

Raspberry Pi 4と3はカードサイズ、Zeroはフリスクサイズで相当小さいですが、Picoはさらに小さいです。

Raspberry Pi 4Raspberry Pi ZeroRaspberry Pi Pico
サイズ56mm×85mm30mm×65mm21mm×51mm

Raspberry Pi Picoに必要な周辺機器

Raspberry Pi Picoのパッケージ
Raspberry Pi Picoパッケージ

Picoは上の写真のように袋に入った状態で販売されています。本体しか入っていないため、Picoを単体で買っても何もできません。

Picoを始めるのに最低限必要なもの

  • USBケーブル(Micro B)
  • ピンヘッダー
  • ブレッドボード
  • ジャンパワイヤー
ピンヘッダーとブレッドボードの写真
そぞら
そぞら

ブレッドボードを使うと、Picoと電子部品を簡単に接続できます。

ブレッドボードの使い方の図解
便利なブレッドボード

電子パーツを接続するにはジャンパーワイヤーを使用します。

ジャンパーワイヤーの使い方の図解

ブレッドボードとジャンパーワイヤを組み合わせると、はんだ付けができなくても電子工作を楽しめます。取り外しも自由自在です。

僕は秋月電子でベーシックセットを買いました。

Raspberry Pi Picoベーシックセットの内容
秋月電子通商 Raspberry Pi Picoベーシックセット

USBケーブルとピンヘッダーがセットで680円。ピンヘッダーは両サイドのスルーホールにはんだ付けする必要があります。「はんだごて」を持っていない方は、ピンヘッダーが実装された商品を選ぶのもありですね。

電子工作をスムーズに始めたい人はキットがおすすめ

電子工作を始めるにはさまざまな部品が必要です。よく使うジャンパワイヤや抵抗は複数の種類を持っておかないと、作りたいものがすぐに作れません。とはいえ、初心者にはどれを何個買ったら良いのか分からないものです。そこで下記のようなキットを買うと電子工作がスムーズに始められます。

ちょっと高いと思うかもですが、電子工作にハマると後からあれこれパーツを買い足したくなるものです。

そぞら
そぞら

僕も最初はキットを買ったのですが、後からブレッドボードやセンサーなどを買い足しています。

Picoや電子パーツをどこで買ったらいいか分からないという方は、以下の記事でおすすめショップをチェックしてください。
≫【2022年版】ラズベリーパイ通販おすすめショップと価格比較

Raspberry Pi Picoの使い方

Picoをどのように使うかを解説します。

ピンヘッダーの取り付け

まず、Picoにピンヘッダーをはんだ付けします。

Raspberry Pi Picoとピンヘッダー

上下20か所、合計40か所のはんだ付けをしていきます。

はんだ付けの際はブレッドボードに差し込んだ状態で作業します。

Raspberry Pi Picoとラズベリーパイを接続する

一般的なPCと接続する方法もありますが、ここではラズベリーパイとPicoを接続する方法について解説します。

まずUSBケーブルをラズベリーパイに接続します。どのポートでも構いません。

Picoにある「BOOTSEL」と記載されたボタンを押しながらUSBケーブルをつなぎます。「BOOTSEL」を押しながら接続すると書き込みモードになります。

Raspberry Pi PicoにUSBケーブルを接続する手順
そぞら
そぞら

BOOTSELを押さずに接続すると、main.pyのプログラムが自動で実行されます。

Raspberry Pi Picoに「MicroPython」のファームウェアを書き込む

MicroPythonマイコンを操作するための言語で、Pythonと同じ文法でプログラミングすることができます。

Picoを接続すると、ラズパイの画面にこのような表示がされます。

Raspberry Pi Pico使用前準備

「OK」をクリックします。

Raspberry Pi Picoの起動方法

「INDEX.HTM」をダブルクリックします。

MicroPythonの使用準備

「MicroPython」をクリックします。

ファームウェアのダウンロード方法

「Download UF2 file」をクリックする。

ダウンロードしたファイルを開く方法

ダウンロードしたファイルを開く

ファームウェアを書き込む方法

ダウンロードしたファイルを「RPI-RP2」にドラッグ&ドロップする。

以上で、ファームウェアの書き込みが完了です。

そぞら
そぞら

MicroPythonで作成したプログラムをPicoで動かせるようになりました。

Raspberry Pi Picoにプログラムを書き込む

ラズベリーパイで「Thonny」を使ってプログラムを作成します。

Thonnyを立ち上げる方法

まず、「Thonny」を開きます。

Picoの操作へ切り替える方法

右下のPythonのバージョンが表示されている部分をクリックします。

Raspberry Pi Picoを選択する方法

「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」をクリックします。

そぞら
そぞら

これで、プログラムの実行対象がPicoに切り替わりました。

それでは、LEDを点滅させるプログラムを書いてみます。

Raspberry Pi PicoでLEDを制御する様子

PicoにはLEDが搭載されており、プログラミングによる点灯や消灯の制御ができます。

LED点滅のプログラム

コードはこちらからコピーできます。

import machine
import utime
led_onboard = machine.Pin(25, machine.Pin.OUT)
while True:
    led_onboard.value(1)
    utime.sleep(2)
    led_onboard.value(0)
    utime.sleep(2)

LEDを2秒点灯させて、2秒消灯。これを繰り返します。

基本的な文法はPythonと同じです。まずimportで使用するライブラリーを読み込んで、「 led_onboard 」という変数を宣言します。「 while True: 」で繰り返し処理をします。繰り返し処理の中身は LEDを2秒点灯させて、2秒消灯。これをずっと繰り返します。

「utime.sleep(2)」のカッコの中の数値を変更すると、点滅の速さを変えることができるので、試してみてください。

プログラムを書いたら、Picoに書き込みます。

プログラムをPicoに書き込む方法

「Save」を押して、「 Raspberry Pi Pico 」を押します。

 

プログラムをに名前を付けて保存する方法

好きな名前を入力して「OK」を押します。拡張子は「.py」にしてください。

この時に名前を「main.py」にすると、電源供給時に自動で実行されるプログラムになります。

プログラムを実行する方法

プログラムを実行して、LEDが点滅すれば成功です。

Picoを電池駆動する

Picoは単3電池2本で、電池駆動させることができます。

そぞら
そぞら

つまり、USB接続をしない状態で、Picoに書き込まれたプログラムを実行できるということです。

この時、「main.py」のプログラムが自動で実行されます。

そぞら
そぞら

USBが外れていると、Picoのマイコンで動いていることが一目瞭然ですね。

まとめ Raspberry Pi Picoはコスパ最強

実際にPicoを使ってみることで、ラズパイとの違いを体感することができたのと、マイコンとは何かが分かりました。これだけ色々できて550円。電子工作をしたい人にとっては、コスパ最強と言えるでしょう。

ラズパイで電子工作をしている方もいると思いますが「同じことがPicoでもできる」というケースも多いはず。Wi-FiやBluetoothが使えないというデメリットはあるものの、マイコンを試す価値は十分だと思います。

僕自身、これからもPicoの楽しみ方を発掘していきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

Raspberry Pi Picoをどこで買ったらいいかわからない方は以下の記事をご覧ください。
≫ 【2022年版】ラズベリーパイ通販おすすめショップ6選と価格比較

コメント一覧

ななじ

まずはRaspberryPiで作ったり、RaspberryPiで作る前提で構想したりした上で「この機能ならpicoで良くない?」
と思ったらpicoを選択するのが良さそうですねー

返信する
そぞら

コメントありがとうございます。

そうですね。常時稼働するものや、持ち運びを前提としたシステムを組むのならPicoを選ぶべきですね。ラズパイは「PC」なのでそのような使い方はしっくりこない気がします。
このあたりは言語化が難しいためうまく表現できていないかもですが。

改善を重ねて、皆様のお役に立てるようなサイト運営をしていきます。

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